小鳥の音色もひときわ美しくなる今日この頃…。
ごきげんよう、ライゼです。
本日は毎月恒例の肉の日でございますね。
僭越ながらノバラさんの代筆をさせていただきまして、直近で肉を大いに食べた催しのお話をまずしようかと思います。
ノバラさんのおうちでノバラさんの振舞ってくれた食べきれないようなたくさんのごちそうと、
ノバラさんの焼いてくれたラム肉とわたくしが焼きましたローストビーフと瑞々しいぶどうに生ハムをくるっと巻いたやーつを食べるなど行いました。
タンパク質、脂質、糖質、そして幸福物質セロトニンの飛び交う夢のような一夜でした…。
花火も楽しかったねノバラさん…次回はシオンさんちでシュールストレミングかな…。
さて皆様。
FGO、第2部1章、永久凍土帝国アナスタシアはもうクリアされましたか?
最近アイリさんとイチさんもFGOをはじめてくださったとのことでとっても嬉しいです!やったね。
ネタばれに配慮しつつ、簡単なFGOの話をします。
FGOとは、要約すると世界の危機を主人公と頼れる仲間たちとで救うわよ!というとても熱血なお話です。
世界の危機を救ったのが『FGO第1部』。
その後、救ったはずの世界がなんだかちょっとだけ安定してないみたいだから様子を見に行くのが『FGO1.5部』。
そして、この4月に始まりましたのが『FGO第2部』でございます。
第2部ではなんと、なんとか救ったはずの世界がまるで全部きれいさっぱり消えてなくなってしまって、主人公たちは再び自分たちが生きて暮らしてきた日常を取り戻すべく世界を渡り歩くこととなりました。
主人公ことわたくしたちの世界を脅かすのは、異聞帯と呼ばれる『ありえないはずの世界』達です。
ありえないはず、というのは選ばなかった選択肢の未来がもしあったとしたら…ということです。
わたくしがあたたかいお紅茶ではなくつめたいお紅茶を選んだ世界、オーブンの温度を1800度と読み間違えた世界、
エプロンにアイロンをかけ忘れた世界、ハーブのお買い物中にお菓子をこっそり買った世界、
わたくしが自信を失いエリスさんに自作の詩集を渡せなかった世界、
わたくしがお給仕を始めることなく、旅人様方と出会うことがなかった方の、すぐそばの世界。
わたくしが選ばぬまま通り過ぎた選択肢。
そちら側がもしいまもどこかにあったとして、それらこそが正しい未来になってたってよかったのに。
…というお話しです。
異聞帯・永久凍土帝国アナスタシアでは、凍てつく風に生命はことごとく失われ、
残された少数の人類が環境や獣たちに命を脅かされながら極限状態で生き抜く過酷な日々が、人類の正しい未来として成り立っています。
主人公たちは自分たちの世界を守るべく、異聞帯へと挑みその凍てついた世界で生きる人たちと交流を深めていきます。
穏やかで大切な毎日をもう一度勝ち取るために戦います。
世界を勝ち取る、ということが意味するものとは。
いまわたくしが見ているものが、あざやかな世界が、かけがえのない日常が、楽しい日々というものが急に失われたらどう感じるでしょうか。
メイドと旅人様方と過ごすわたくしの幸せな毎日こそが「すべて間違いでしたのでここでみんなおしまいです」と突然他人から言われてしまったらどうしましょう。
そんな、とても理不尽なお話しなんです。
そんなこんなで永久凍土帝国アナスタシアでしたが、何よりも衝撃的だったのは宮本武蔵ちゃんがまた現れてきてくれたことですね。
1.5部、英霊剣豪七番勝負で強烈な姿だけ残していなくなってしまったあの武蔵ちゃんが、
主人公たちというかこのライゼの危機に颯爽と現れてきてくれたこと…感謝の言葉しかございませんね!
本当に、もう、だめなんですよ。
出会わなければ願わなかった、出会ってしまったから願ってしまう、サンキュー武蔵ちゃん。
宮本武蔵ちゃんに出会わなければこんな思いをせずに済みましたがもう宮本武蔵ちゃんがいない世界はわたくしにとってはなにもないと同義なんです。
宮本武蔵ちゃんがどこかにいてくれてると感じられるから、会えなくても触れられなくてもわたくしはまだ大丈夫です。
戦えます。
だってここは武蔵ちゃんが生きていた世界だから。
武蔵ちゃん、わたし、頑張るよ…武蔵ちゃんが守ってくれた世界を今度はわたしが守るからね…。
ただでも武蔵ちゃんが守りたかった世界のことよりもわたしは武蔵ちゃんにわたしのことを守ってほしかったな…。
できればわたしのことだけ考えてずっとそばにいて笑っててほしかったかな…。
わたしを選んでほしかったよ…わたしのことだけをね…。
でも武蔵ちゃんはわたしのことを選んでくれないんだよね…大丈夫だよそんな武蔵ちゃんだからわたしは武蔵ちゃんが好きなんだよ…。
怪文書の次は今月の詩です。
旅人様からかつてより「恋の詩は書かれないんですか?」と聞かれておりましてですね。
恋愛を詩にしたことがいままでなかったんです。
ただ、宮本武蔵ちゃんのことを深く考えるとき、これはとても恋に似ているのではと感じました。
心身共に美しい人を見つめるとき、その感情はきっと皆様にも共通するものがあるのではないかという妄想じみた仮説を立ててみたいと思います。
『野茨』
私を選ばないあなたが好きだ
私のことバカだと思ってるんでしょう
意図のない凧
燃え尽きる星
私がどれだけあなたを思っているか
まるでわかってくれないあなたでないと駄目だ
追いかけても来なくてもいいと
私に選ばせてくれた
あなたが決めてくれたものに囲まれて
生きたかっただけなのにな
おかしいな
泥みたいな現実がだらだらだらだらまだ終わってくれない
私を生かしたあなたのおかげで
私は今にも死にそう
なのに
あなたが与えた命が嫌い
私はそんなもの尊ばない
私を選ばないあなたが選んだ明日
私は絶対許さない
本当に命が平等であれば
あなたと私は出会えない
出会わなければ願わなかった
あなたのいない世界がいま突き刺さる
さわやかな季節です。
まもなくわたくしが一年で最も大好きな季節がやってまいります。
はじまったばかりの大型連休を大切な方々とお過ごしくださいませ。
そしてもしよろしければ楽しいお話をお土産に当館へ遊びに来てくださいませ。
コメント
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「君の人生は長い、世界は果てしなく広い
肩の力を抜いていこう」