夜ごとの虫の音に、深まりゆく秋を感じるころとなりました。
ごきげんよう、みなさま。
木曜の夜、ライゼです。



さてみなさま、今晩の夜話はいかがでしたか?
前回の夜話がノバラさんによるウクレレ弾き語り夜話、
そして今晩の先ほどまではミソノさんによる『同人誌を電子書籍で販売するってどうなの!?』夜話、
そしてそして来週の10月12日(木)20:30からは、
数多くの名誉ある賞を紹介し、不死鳥さながら何度でも何度でも蘇る、
あのとんでもない名作の夜話でございます!!!


10月12日(木) 20:30-21:30
『ポプテピピック』夜話
担当:ライゼ
場所:私設図書館シャッツキステにて


夜話当日、どこまで話せるか、逆に語り切りすぎて個人的な性癖(百合とか)に関して
話しすぎなくらいに話してしまいそうで、
トークスキルへの不安と自分自身への期待で遮二無二しております…。
なので卑怯な保険ではありますが、
いまこの日誌上でだけおおまかに『ポプテピピック』のなにが好きなのか
書いてしまおうと思います。

わたくしがこの世に生を受けて早ぐにゃぐにゃ年…。
その間に、わたくしが夢中になったギャグマンガは数知れずでございます。
いじめてくん、王様はロバ~はったり帝国の逆襲~、ボンボン坂高校演劇部、伝染るんです。、
ジャングルの王者ターちゃん、クレヨンしんちゃん、珍遊記、南国少年パプワくん、
行け!稲中卓球部、とっても!ラッキーマン、ゴーゴーゴジラマツイくん、うちゅう人田中太郎、
すごいよ!!マサルさん、課長バカ一代、かってに改蔵、ケロロ軍曹、ギャグマンガ日和、
ピューと吹く!ジャガー、魁!!クロマティ高校、ボボボーボ・ボーボボ、でろでろ、日常、
男子高校生の日常、あそびあそばせ……

びっくりしましたね、本当にたくさんありますね。
わたくしもいま驚いています。
ギャグ漫画に触れる機会の少なかった幼少の頃にこっそりと読んだこれらの漫画たちのセリフから、
語彙とセンスと間合い、というものを学んだ気がいたします。ギエピー!
これらのわたくしを育ててくれた漫画たちの様々なセリフ、
みなさまもいまだに思い出しては笑ってしまう名場面名セリフがあるのではないでしょうか?
わたくしにとって『ポプテピピック』は、新たな風でした。
最初にこの風のようなものを感じたのは『すごいよ!!マサルさん』でした。
不条理、理不尽、前提も伏線もすべていらないのです。
面白く人を笑顔にさせてくれる作品から垣間見える、
作者が伝えたい真意というものに触れる瞬間のようなものがわたくしは大好きなんですね。
『マサルさん』は作者からの途轍もないキャラクターへの愛を感じました。
次は近い時期の作品です。『ギャグマンガ日和』です。
この作品からは圧倒的な、理由の不必要さを学びました。
理由はいらないんです、わたくしたちはいま漫画を読んで笑いたいだけなんです。
面白い作品に出合うとわたくしの理屈に凝り固まった世界が、
またひとつ大きく少しずつ、新しい色彩と共に広がっていくような感覚に陥ります。
それが嬉しいんです。

そういう、新たな風の一つです。

解明しきれない『ポプテピピック』の面白さ、打ち切りを経てなおなぜここまで流行したのか、
作者自らが笑いの対象にしたサブカル層がそのことについて悲しむのではなく、
逆に喜んでグッズを購入し独特なセリフを用いたスタンプを使うのか、
また、作者が恐らくわたくしたちに伝えたい『百合はいいぞ』という暗号めいた描写の数々……。
みなさまも気になってきたことかと思われます!
わたくしも、みなさまと共に当日夜話のお時間をいただいて
『ポプテピピック』の謎を追い求めたいと思います!



秋組のメイドたちによる芸術と好奇心を深めたい夜話が続き、
秋組のトリを飾らせていただくのがわたくしで光栄です。
わたくしは当館の夜話が大好きです。
夜話は、メイドと旅人さまがたと、
みんなで楽しくひとつのことをじっくり一時間もおしゃべりできるからです。
みんなで同じお話をして、おいしいお紅茶も飲んで、わからないことは旅人さまから教えてもらえて、
また、わたくしの知っていることが誰かの新しいきっかけになるかもしれないと、
そう信じながらびゅうびゅう新鮮な風を吹かしたいのです。
これを読んでいるみなさまもわたくしと同じ気持ちだと……もっと嬉しいです。
それではもうおやすみのお時間ですね、明日もよい一日でありますように。