メイドが集まった、冬のある日。

総メイド長のエリスが話しはじめました。

エリス「メイドたちでお野菜を手作りして、新鮮な旬のお野菜をお客さまに楽しんでもらえないかしら。」

普段、図書館前の花壇の世話をしているアイリが嬉しそうな声をあげます。

アイリ「楽しそうですね!ぜひ、お手伝いさせてください!土いじりは得意なんです。」

ミソノ「農作業用の動きやすいエプロンを縫いましょうかー。」

ユキト・ツバキ「無事お野菜が採れたら、キッチンメイドが腕を振るいますよ」

キッチンメイドの瞳も輝いています。

味見が大好きなメイドたちも「力仕事ならまかせてください!」と意気込み。

こうして、メイドたちは「小さな畑」を持ち、土のこと、気候のこと、種のことを
畑で出会った農家のおじさまに教えてもらいながら、「畑仕事」に挑戦することにしました。


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さてさて、はじまったばかりの畑仕事。

図書館のまわりには、お野菜を十分に育てる畑が見つかりませんでした。

メイドたちは列車に乗って出掛け、日当たりが良く、水はけの良い、
お野菜作りにぴったりの畑を見つけました。

今日は畑仕事の1日目。

日に日に暖かくなってはきましたが、朝はまだ冷える春の朝です。

アイリ「ミソノさんが農作業にぴったりの、動きやすいエプロンを作ってくれました!」
 
いつものお給仕用のレースのついた白いエプロンではなく、
リネンでできた丈夫で質素なエプロンをつけたアイリが畑にやってきました。

今回わたしたちが作るのは有機野菜。
有機野菜にまず必要なのは土づくりです。

有機物がたっぷり入った土を使って、微生物がたくさん住める畑にしていくことで、
元気で栄養たっぷりなお野菜ができるそうです。

微生物や畑を耕す虫さんのちからを借りて、
これから一年、野菜を育てていきます!


土は一種類ではありません。

腐葉土や海藻の粉末、防虫用の特別な香りがついた土、竹炭など、
さまざまな種類の土を組み合わせて、お野菜にぴったりの畑をつくっていきます。

アイリが元肥を撒く前に畑をレーキでならしていると
館内での仕事を終えた ユキト、モモ、シズク が様子を見にやってきました。

ユキト「私たちも撒くのを手伝いますよ!」

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モモ「ふんふん、この土、お醤油のような良い香りがしますね」

アイリ・ユキト「くんくん」

シズク「特別な木を焦がした粉末で、芳ばしい香りがするそうですよ」 
 

今度は土を鍬でよく耕して、種をまきやすい、ふわふわの畑をつくります。

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アイリ「これ、慣れていないと大変…です…!」

ユキト「・・・・」(手慣れた様子でもくもくと作業)


ふわふわになった土に畝を立て、種をまいていきます。 

記念すべき最初のお野菜はエンドウ豆!

種はまく際に分かりやすいよう、なんと青色が塗られています。 
 
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アイリ・ユキト「なんだか、おやつみたいですね・・・。」

モモ「もうお腹空きました!?」

エリス「作業が終わったら、お昼にしましょうね」

畝に指を立てて穴をあけ、そうっと種を埋めていきます。

アイリ「おいしいエンドウ豆になってくださいねー!」

ユキト「エンドウ豆を使って、どんなお料理をつくろうかしら」

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埋めたところにさらさらと土をかけ
たくさん実るように愛情をこめて
優しくお水をかけて……

今回の農作業は終了です。
 
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今回のエンドウ豆が収穫できるのは、5月くらいの予定です。

アイリ「早く芽が出ますように!」

ユキト「それまでにはミソノさんに畑仕事用のエプロンをもっとお願いしておきたいですね」