いつも通る道で金木犀の香りも薄くなり今はもう感じられなくなってきました。冬の訪れを気付かされるように、鼻がツンとするような刺激を早朝と夜更けに感じます。この澄んだ冷たい空気は冬の香りだと思っています。


ごきげんよう、シオンです。


パーラーメイドとしてお給仕を始めてから、10月で3年経ちました。

そして同時に日誌を書くようになってからも3年が経ち、今回が最後の日誌となりました。


館内ではいつもたくさんの方向から情報を頂けるので、インプット・アウトプットを楽しみにお給仕に励んでおりました。

当館でお給仕が出来たお陰でメイドとして生きる以前よりも少し明るくなれた気がします。陰のオーラは変わらず強いかもしれませんが…!


パーラーメイドに昇格して少し経った頃。何かのお話の流れで『綺麗な言葉』について話していた時のことです。

ある旅人様からこんな一言が。

「汚い言葉を知らなければ綺麗な言葉を知る事は出来ない」

こちらの言葉を聞いた時、その場ではピンと来ていなかったのですが帰り道に気付き、衝撃を受けました。

この言葉からは、なんの偏見もなく全てを受け入れられる心が大事なのだと、もっともっと広い視野で世界を見渡す事が大事なのだと学びました。

あまりにも自然に発せられた言葉でしたから、その方は特に深く考えず、もしかしたらその方にとっては些細な事を仰っていたのかもしれません。しかし現在でも私の中では大事な言葉になっています。

それからは当館にいらっしゃる個性豊かな旅人様により興味を持ち、お話を共有し、改めてですが自分と同じ人はいない事を知られて本当に新鮮な毎日でした。


『でした』と言ってしまう辺り、やはり終わりなのだと感じられて胸がギュッと締め付けられます。


収集癖のある私がお給仕しているこの3年間で集めたものは色褪せずにこれから先、ずっと手元に残っていることでしょう。

物理的に、皆様のお手元に届けられたアロマスプレーのサンプルも大事な思い出として、朽ち果てない限りは手元に残ると思います。この香りを頼りに皆様との次元と繋がっている気がしているのです。

(使うのが勿体ないと仰っていた旅人様、精油はナマモノなのでお手に取った日から1年以内に使い切ってくださいね🌷.*)


私にとっての宝物は抱えきれないほど皆様から既に頂いてしまいました。

当館で過ごしたこの思い出を胸に、私はこれから違う次元で生きていきます。

この世界に選ばれて、存在する事が出来て本当に良かったと思っています。

旅人様、私を存在させてくれてありがとうございました。


最後です。よく精油で再現してほしいと言われる『シャッツキステの香り』。

いろいろな人が集まって、たくさんの想いが散りばめられている場所だからこそ、シャッツキステの香りはその場で感じて欲しいと強く思います。

焼き立てお菓子や読み込まれた本たちの匂い。当館で感じる香りはその時のあなたの気持ちでも変わっていくと思います。まだご来館の機会がある旅人様、ぜひ当館の香りを感じてみて下さい。


シオンという花があります。花言葉は「追憶」「遠方にある人を思う」。

たまにでいいので、こんなメイドもいたんだって事を思い出して頂けたら嬉しいです。


それでは皆様、どうかお元気で。

素敵な日々をありがとうございました✧̣̥̇