ある寒い冬の日…
不思議な扉を見かけて開いたあの日から、気づけば5年ほどの歳月が過ぎていました。


思い出すのはゴルゼスさんのきれいな歌声、旅人様とメイドの楽しそうな話し声、野菜を切る音、館内に香るスープとお菓子の焼きあがる甘く幸せな香りに四季折々のお花の香り…
私の大好き空間です。


tsubaki

ごきげんよう、ツバキです。
こうして日誌を書くのもこれで最後になります。

少しばかり私の思い出話をしようかなと思います。
良ければ、お付き合いください。



私が見習いメイドとしてお給仕をし始めて5年ほど前になります。
慣れないキッチンでの作業にバタバタとしながらも、優しい先輩メイドに囲まれながら洗い物をしたり、スープの作り方やお菓子の作り方、ハーブやお紅茶の淹れ方など一つ一つ優しく丁寧に教えてもらいました。
時には失敗してしまう事もありましたが、優しくフォローしてもらい、私も先輩メイドみたいになりたいなと憧れていました。

見習いとしてのお仕事に慣れてきた頃パーラーメイドに昇格しました。
ツバキは「キッチンで活躍できるよう冬組に」とブローチが緑色に変わりました。
私は、ドキドキとワクワクと少しの不安とで胸がいっぱいになったのを覚えています。

はじめて旅人様の前に立ったときはとても…とても緊張しました。
先輩メイドに、ご入館証の書き方やお紅茶周り、ご案内、コースター編みなど教えてもらいました。
ご案内は、はじめての方や常連様でたくさん練習をさせていただきました。
上手にご案内できない時でも、嫌な顔ひとつせず優しく、温かく見守ってくださった旅人様には感謝しております。
ありがとうございます。


少しづつ色々なことに慣れてきて、心にも余裕が生まれた頃には旅人様とお話もできるようになりました。
旅人様とのお話はいつも楽しく、ついつい時間を忘れてしまいそうでした。
好きな物やアニメ、ハマってるものに旅をしてきた街の話など本当にたくさん、笑顔で楽しそうにお話されている姿を見ているのが、私は大好きで、幸せでした。
はじめの頃は私の事を知ろうとしてくださり、色々質問してもらう事が多く、その中でも良く得意なお菓子作りはありますか?と質問して頂いてたなと思います。
因みに、一番得意なのは"タルト"です。


タルトと言えば初めて、いちごタルトを館内でお出ししました。
少ししかお出しできなかったので、お召し上がりいただけた旅人様はごくわずかではありましたが、「美味しかったです」と声を掛けてもらえたときは、とてもとても嬉しかったです。


その他にも、
七夕には天の川水ようかん

クリスマスにはフルーツたっぷりのパウンドケーキ

バレンタインはティラミス

ホワイトデーには確か…ガトーショコラを

催し物の特別メニューなど色々と作らせてもらう機会もありました。
カトルカールをお出ししてた時は、作るのにちょっぴり悪戦苦闘したりもしましたが、どれも、いい思い出です。






そろそろ思い出を宝箱にしまおうかと思います。
ここで巡り会えた、たくさんの旅人様、一緒にお給仕してきたメイドのみんなと、素敵な時間を共有できた事嬉しく思います。

どれも大切な宝物です。



最後に、
毎日のように足を運んでくださった旅人様、
初めて来てくださった旅人様、
遠方から来てくださった旅人様、
屋根裏時代からの旅人様、
そしてシャッツキステを愛してくださった旅人様方、
今まで本当にありがとうございました。




これからの未来も、旅人様にとって素敵な日々でありますように。



残り僅かではありますが、最後までよろしくお願い致します。



                                                      

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                                                       冬組 ツバキ