shizuku




“3年”という月日は、心の成長期ではないでしょうか。

ごきげんよう シズクです。
2017年2月1日 皆様に初めてのご挨拶をしてから早3年。
4年目もよろしくお願いいたします。


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3年というと、例えば義務教育から選択の自由へ。
そのまま学業へ進めばまた3年その場所で学び、次への道の選択肢を選びます。

まだ短い人生の中で3年と言われ想像するのは「分岐」「成長」
パーラーメイド4年目の私は「道中」を経験しています。
新鮮ですね。通過や過程ではなく道中。冬組になってからは匍匐前進しているような気がします。ふふ。

私の人生経験値からお話しすると、3年で次のステップに進むことは何も不思議なことはなく
「そうだよね」と納得してしまうわけです。
己の心の隙間だけで引き留めたりしません。それをできる人はもっと特別な人です。
皆様が思うより私はあっさりしてますし、それはきっと彼女も同じ。

初めて会った時から「メイド服や本がこんなにも似合うのにいろんなものを知っている。この人は広い世界が似合うなあ」と思っていました。

明るい陽の光のもとじゃなくて、街灯のない宇宙をふわふわしているような印象です。

それはのちにオーロラを見に行った話をきかせてくれたり、銀河のようなミラーボールの下で音を泳がせるDJの話を聞いてはっきりと輪郭が作られ核心になるのですが。


私は彼女が話す哲学の話を聞くのが好きでした。お給仕の心残りがあるとしたら、もっと聞きたかったなと思うくらい。

哲学の話題になった時、「幸せとは苦痛のない状態」と聡明に話する中キッチンで私は((ことわざでいう楽あれば苦ありってこと…?))などと考えていました。
私は感受性が豊かで影響を受けやすい性格なので思想をぶつけられるような本は避けて生きていました。
でも誰かを介して聞く人の思想や価値観というのは聞きやすくストンと胸に落ち、初めて聞くような話ばかりでしたが小さいころ母に物語を読んでもらった時のような好奇心が擽られ、ついつい作業の手を止め、会話に入ってしまいましたね。

身長差の分だけ見ている世界も知識も広く深くあるような感覚で、人として尊敬していました。

イチさんに教えてもらった音楽は私の好みにぴったりで、今までアイドルソングだけを聞いていた私に大きな変化を与えました。
こうして日誌を書いている今も聞いていますよ。ずっとLOOPしてます。
今かけている紺色の眼鏡もイチさんに選んでもらったんだった。今読み進めている本の栞も、お給仕1周年にプレゼントしてくれたもの。

たくさんのものを彼女から貰いました。それは物だけじゃありません。
私を構成するものに関しても沢山、きっとこの先の人生にもずっと寄り添うものです。


本当は編み物上手なのに、それ以上にお話し上手で1枚も紅茶用のコースターを残してはくれませんでしたが編んでくれたものは今カッタンやムスタフィのそばにいますよ。

たくさんの夜話の資料、イチさんのものは中身がぎっしりで読み応えがあり読み返すことが多いです。
念願叶って開かれた電波ソング夜話も笑いあり気づき有りの素敵な夜でした。
眼鏡が沢山並んだ夜話もレンズが曇りそうなほど熱い夜話でしたね。

私が一度館内でお皿を割って固まってしまった時も、館内の電波が悪くて困った時も、
高い場所の本が取れなかった時も、お給仕のやり方に行き詰まった時も、一番最初に駆けつけてくれたのがイチさんでした。

勿論私にだけじゃありませんよ。きっとメイド全員がイチさんに助けられたことがあるはずです。

一緒にお給仕の時はいつもより心が丈夫でした。

そういえば、よく旅先でお守りをお土産に買ってきてくれて、私はずっと持ち歩いてるものですからいつも守ってもらってました。

同期ということもあり、体が半分になってしまったような感覚はあるけど、先輩のメイドに手を引かれ、後輩のメイドに背中を押されてしゃきっと!ぴしっと!と立てていますよ。


だからね、大丈夫です。
最後の最後まで何かと心配をかけたけど私ちゃんとここに立てています。

「泣いてよ〜」と最後の日に言われたけど、泣きませんでしたよ。
ちゃんと送り出すのが私のお仕事でしたからね。
それに泣いたら心配するでしょう。もうちゃんと立ててますから、大丈夫です。




あーあ…。館内でもうあの大きな笑い声が聞けないんですね。
本当に大きな声でしたから「しー…!」と注意したことも何度もありました。

静かで穏やかないつもと変わらない館内だけど、少し寂しさを覚えてしまうことを今月までは許してください。

イチさんが、メイドを退職してもお出かけしましょうね、どこに行きましょうか。いけなかった異国のリベンジかな。と話していた時、「もっと一緒にお給仕したかった」と、声に出さなかったこと誰かを褒めてください。


これから先の長い人生の中での一瞬。
シャッスキステの物語の1ページ。あの時、あの場所で、同じ週に、私たちがパーラーメイドになったこと忘れません。

3年間、ありがとうございました。

この日誌、世界に発信してるなんて明日の朝には顔から火が出てそう。
今日だけは振り返るのを許してください。

レモングラスのハーブティーを飲んだ時に、このハーブはイチさんが好きだったなと思い返すことも許してくださいね。



それでは ごきげんよう。