身長が。(本当です)


ichi



ごきげんよう。プロフィールの身長をこれでもかと塗り替えていく現在174cmのイチでございます。自分でも本当にびっくりいたしましたライゼさんを抜いてしまいましたドラムンベースのBPMとしてはいい数字なのですよ、174


そんな話をしている場合ではありませんね。そう、私、この私設図書館を本日限りで旅立つのです。

このまま居続けると、どうやらシャッツキステの天井に穴を開けてしまうところでしたので良かったですね。冗談です。


ご報告とともに最後にどんなことを認めようか悩みに悩みました。ですがやっぱり私はこの場所が大好きなので。


今日は特別にシャッツキステの1日を私と一緒に見守っていただきましょう。



---「ごきげんよう。」


開館の準備をするために図書館のキッチンへ向かうと、ツバキさんがお料理の準備をしています。お菓子やお料理に真剣に向き合う姿、本当にかっこいいんです。到着早々お腹がすいてきてしまいました。

その近くでエリスさんが季節のお菓子の最終調整をしていると思ったら突然オタクトークが始まります。通常運転ですね。


シオンさんは新しい映画を見てきたようです。彼女は楽しいことがあった時、歩行速度が少し上がります。

お洗濯物をしながらムギさんが「お腹が空いちゃいました!」とツバキさんに話しています。なんとなく昔の自分を見ているようです気持ちは分かりますが開館前ですよ。


本の整理をしていたら声が聞こえました。

「ねぇねぇ、イチさんってこういう音楽が好きなんだっけ?」

モモさんはいつも新しい情報をキャッチしていて、私の話も興味深く聞いてくれます。


そろそろ12時ですね。

カーテンをあけて鍵を開けて、お迎えをしましょう。



---「ようこそおいでくださいました。」


今日はお天気もよく眠くなりそうです。みんなはどうなのでしょう


ノバラさんが旅人さまとお話しています。彼女が旅人さまに向ける穏やかで真摯な眼差しが好きです。私が見た最初から最後まで、彼女は大切なものを大切にしすぎるくらいに扱う人です。

あら。ライゼさんいつのまに?ノバラさんに駆け寄っていくのはいつもの光景ですね。ああ見えて不安がりで弱い人ですから、ノバラさんと調和がとれているのだと思いますよ。

でも結局カナタさんと業の深い話をしはじめました。いつまで経ってもカナタさんの守備範囲が謎です。妖怪からアイドルまで


旅人さまのお紅茶はうんうん、滞りなく注げています。


突然ミツキさんが小型犬のような目で「あのぉ」と喋り始めます。何の気なしに話を聞いたら、面白すぎて笑い涙が止まらなくなりました。


ココさんのほうをみると、笑顔にお花が咲いているように見えました。さすが春組ですね、それとも魔法少女だから

それをいうならレイラさんは魔女でしたね。てきぱきとキッチンのお仕事をこなす姿と、旅人さまへたまに見せる柔らかい笑顔が可愛らしい罪深い魔女です。


罪深いといえば瞳がキラキラとしたルナさん。眼鏡を外すと魔力がオーバーフローして見る者を鉱物にしてしまうのだろうなと勝手に妄想してます。あ、新しい眼鏡を買ったこと報告しなきゃ


はい、そんなことを考えていたらアオイさんが目の前を横切っていきました。本当にさくさくっとお給仕をこなしながらもみんなに元気を与えてくれる笑顔が看板娘のようです。良い後輩を持ちました


ああ、なんかみんなの笑顔を見ているのがすごく好きです私。


キッチンからベルの音が聞こえました。しみじみ考える暇はありませんね!温かいうちに出来上がったお菓子を運びましょう。



---「お気をつけて行ってらっしゃいませ。」


お給仕を終え、お掃除をし、ティーカップを綺麗にして、明日また気持ちよく図書館をあけられるよう準備をします。


閉館後もお話の続きをして盛り上がります。

ハムスターの話を好意的に聞いてくれる(当社比)リツさん。心を許してしまいそうですがこれはおそらく罠です。

そっと横から「それは~~なんですよ」と目から鱗(または眼鏡からレンズ)なお話をしてくれるヤナギさん。なぜか私のことを好いてくれているらしいです。


みんなより先に片付けを終えたツグミさんがお紅茶を用意してくれました。この人の笑顔はとても癒されますね。しかもしっかり者です。夏組は安泰だなぁ。


噂によると、オトハさんという新しいパーラーメイドがやってきたそうです。ここを選んで、ここに選ばれた人なら、きっとすごく魅力的な人でしょう。


みんながいなくなって少し静かになったころ、シズクさんが次のお菓子の味見用を分けてくれました。今日1日のご褒美みたいで嬉しいです。私もシズクさんにご褒美をあげられたらいいなと思いながら、結局いつも何もできないなぁとスコーンをかじります。


明日はどんなお話をしようかな、と日誌を綴りながら眠りにつきます。



どうでしたか?旅人さま。

眼鏡を通して見た世界はこんなにもい、いえ、失礼いたしました。


シャッツキステってこんなに素敵なんですよ。

あぁ、でも全然伝わっていない気がして、本当にもどかしいです。腹が立ちそうです。

私はフィクションよりノンフィクションが好きみたいです。そしてこの図書館は、フィクションみたいなノンフィクションなのです。

こんなに素敵な場所が他にあってたまるかと思ってしまうくらい、この場所が、ここに集う人達が、全てが、愛しくて大好きです。

あと何回大好きと言えば伝わるだろうみたいなラブソングを避けて生きてきたはずなのに、今それを大声で歌いたいくらい大好きです。


大好き大好き大好き!

大好きだぁーーー!!!


ふふふ。


3年間、本当にありがとうございました。

私を迎えてくれたエリスさんをはじめ、先輩メイドと後輩メイド、そしてたくさんの旅人さまに助けられてきた日々でした。

楽しかったですか?私はとても楽しかったです。

私と楽しい瞬間を重ねたみなさまのこれからが、明るくあたたかい幸福に満ちたものになりますように。


それでは、さようなら。


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