ごきげんよう、ルナでございます。

luna

この夏を振り返った時に印象的な場面として記憶に残っている画があります。
ちょうど昼頃の晴天で、青空に絵になる雲模様、碧い海、どこまでも広がっているような開放的な空間、汗ばんだ肌に爽やかな風を感じる、そんな夏の日…
例年夏は涼しい部屋でアニメ鑑賞!な私でもお出掛けするのは好きなんですよ!
海に入るのは得意ではないですが見るのは良いですね。
なんだか海のように寛大な気分になります。


さてさて、こちらでも海にまつわるものを・・・ルナの絵画紹介コーナー
今月の1枚・:*+.

バルテュス
1949年《地中海の猫》
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絵本の挿絵のようなこの一枚。長年、異国の料理店に飾られていたそうです。
右には人型の猫がテーブルについていて、虹が魚に変化してテーブルに乗っています。傍らには海老も!左には船に乗った女性がこちらに手を振っていて青い海の奥には灯台が立っていますね。
私はこの弧を描いて魚に変化する虹がとても好きです!
魚、一匹ずつ違う種類なのですがよ〜く見るとホウボウみたいな形の魚もいるんですよ。可愛いです。猫は魚を食べようとしているところですが、虹が出たら椀子そばみたいなシステムでどんどんおかわりができるのでしょうか…!?女性は船に乗って虹を呼びに行く、みたいな…なんだか物語ができそうな、面白い作品でした。

私は2014年に開催されたバルテュス展で初めてこの絵を見ました。バルテュスの作品を見ること自体その時が初めてだったのですが、その中でこの《地中海の猫》は面白いなあと思って印象に残る絵でした。
日本人女性と結婚し、その後の絵画には東洋のエッセンスが見られるようになったとか。ほとんど和服で過ごすほどこの国に愛着を持っていたバルテュス、着物の着こなしも素敵でした。

それでは、今日はこの辺で。
おやすみなさいませ。